老人ホーム職員の質を見極める4つの見学ポイント
入居条件や受けられるサービスなど、しっかり調べて選んだ老人ホーム。
しかし、老人ホームで過ごし始めてからしばらく経って「面会で見るスタッフの質や対応が気になる」というご家族の声が多く聞かれます。
「その他の条件が合っていたから入居を決めたけど…」「見学のときには気づかなかったけれど…」そんな後悔をしないために、施設スタッフの質がもたらす入居者への影響や、見学時に見極めるポイントをご紹介します。
人手不足がもたらすスタッフの質低下
もちろん、老人ホームで働くスタッフのほとんどは、責任感と思いやりを持って仕事をしています。
しかし、人手不足の施設では、業務量や時間に追われて一人ひとりの入居者の方への対応に丁寧さが欠けてしまったり、余裕のなさからトラブルや事故が起きてしまうことがあります。
例①食事介助の時間が足りない

母が入居している施設では、食事介助の人手が足りていないようで、いつも急かされているように感じます。先日面会に行った際も、母はまだ口の中のものを飲み込めていない様子なのに、次のひと口を無理やり押し込まれているのを見て、胸が痛みました。母はもともと固形物が食べづらいので、ゆっくりと時間をかけて食事介助をしてほしいとお願いしていたのですが…。
食事の時間は楽しみの一つであり、ゆっくりと味わいたいものです。また、嚥下機能が低下している高齢者にとって、急かされる食事は誤嚥のリスクを高め、命に関わる危険性もあります。
家族としても、父母やきょうだいが食事を満足に楽しめない様子や、危険に晒されているかもしれない状況を見るのは辛いものです。
例②オムツ交換が遅れてしまう



認知症が進んでいる父は、自分でオムツ交換のタイミングを伝えることができません。先日電話したとき、父は朝からずっとオムツを濡らしたままだったと聞き、ショックを受けました。スタッフの方からは「人手が足りなくて…」と謝罪されましたが、父の不快感や皮膚トラブルを考えると、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
濡れたオムツを長時間着用するのは不快なのはもちろん、褥瘡など皮膚トラブルのリスクも高まります。また、排泄ケアが適切に行われないことは、人としての尊厳を傷つける行為でもあります。
例③入浴介助時の雑な対応



知人の祖母は、老人ホームで入浴介助中に腕を強く引っ張られ、骨折してしまったそうです。スタッフの方は「転倒を防ぐためだった」と説明していたそうですが、高齢者の身体はデリケートです。もう少し丁寧な対応をしてくれていれば…と、知人は悔やんでいました。
入浴は身体の清潔を保つ上で欠かせないものであると同時に、精神的にもリフレッシュできる機会です。これらの行為が不快なものになってしまったり、ましてや怪我をしてしまったりすることは、大きな苦痛を伴います。家族としても、その老人ホームに入居させてしまったことの後悔につながります。
上記に挙げた例はあくまで一部です。その他にも、スタッフの対応が冷たい、入居者のプライバシーを守らない、医療ケアが不十分など、様々な問題が考えられます。
入居してみないとわからない部分も確かにありますが、こういったトラブルの原因で大部分を占めるのは、深刻な「人手不足」です。
入居者に対してスタッフの人数は足りているのか?一人ひとりに対応してもらえる余裕がありそうか?
見学の段階でチェックし気づければ、人手不足が疑われる施設は避け、手厚いケアを期待できそうな施設を選ぶこともできます。
スタッフの質を見極めるためにチェックしたい見学ポイント
弊社の相談員に聞いた、施設見学のポイントをご紹介します!
ポイント①:施設内の掃除が行き届いているか?



施設内の清潔さは、スタッフの余裕度を示すバロメーターの一つと言えるでしょう。十分な人員がいれば、廊下や共用スペースの清掃、ゴミの処理などがこまめに行われ、清潔な状態が保たれます。
見学時には、廊下にゴミが落ちていないか、埃が溜まっていないか、不快な匂いがしないかなど、五感をフル活用してチェックしましょう。隅々まで清掃が行き届いている施設は、スタッフに余裕があり、質の高いケアが受けられる可能性が高いです。
ポイント②:スタッフは挨拶がしっかりできているか?



スタッフの挨拶は、入居者に対する敬意と、施設全体の雰囲気を表します。時間に追われ、余裕のない状況では、挨拶が疎かになりがちです。
見学時には、スタッフとすれ違う際に、立ち止まって笑顔で挨拶をしてくれるか、アイコンタクトをとってくれるかなど、注意深く観察しましょう。忙しい中でも丁寧な挨拶ができるスタッフがいる施設は、人材育成や職場環境が良好です。
ポイント③:スタッフの紹介が掲示してあるか?



見学時の人員状況だけでなく、実際のケアスタッフの数を知ることができます。スタッフの名前、顔写真、資格、経験年数などが記載されていれば、ケアスタッフの実数や、介護福祉士などの有資格者の割合を把握することができます。
掲示されている人数が少ない、また並びに穴が空いている場合は、人員不足や、最近欠員が出た可能性が…。
ポイント④:事務所&ケアステーションに書類が山積みになっていないか?



事務所やケアステーションは、施設の運営に関わる重要な書類を扱う場所です。書類が整理整頓されずに山積みになっている場合は、業務が滞っていて人手不足のサインかもしれません。
また、書類整理にまで手が回らない状況は、スタッフの負担が大きく、ケアの質にも影響する可能性があります。
これらのポイント以外にも、スタッフの表情や入居者とのコミュニケーションの様子なども観察することで、より深く施設の状況を理解することができます。見学の際の判断材料として参考にしてくださいね。
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